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金城 武 2008.3
かねしろ・たけし
1973年台湾生まれ。94年の香港映画「恋する惑星」で脚光を浴び、「不夜城」「LOVERS」「傷だらけの男たち」など、数多くの映画作品に出演。アジアを代表する人気俳優のひとり。
7日間で人間の生死を決める
ユーモアにじむ死神役
人気小説家・伊坂幸太郎の「死神の精度」を映画化。7日間で、対象の人間を観察したり、接触したりしながら、「実行(死)」か「見送り(生)」かを決めるのが仕事、という主人公の死神・千葉を金城武が演じる。
死神の“対象”として出会うのは、暗いOLの一恵(小西真奈美)、昔気質のヤクザの藤田(光石研)、美容師のかずえ(富司純子)。生きる時代も人生もそれぞれだが、死が特別ではない死神の回りで、普通に今生きている姿が清々(すがすが)しく特別に感じられる。
監督・脚本はこの作品が初の長編となる筧昌也。中編映画「美女缶」が話題となった31歳の新鋭だ。「彼の脚本は、原作と違うところもあるけど、それはすごくプラスになっている要素なんだ。センスとオリジナリティーを持っている、才能ある監督だよ」と金城。撮影中、監督とたくさんのアイデアを出し合い、死神を演じていったという。「なるだけ伊坂さんが描いた千葉の色をキープしないといけない。けど、もっとユーモアがあって面白く感じてもらえるようにね」。死神・千葉は、淡々と仕事を進めていくタイプだが、どこかにじみ出るキュートさは、金城の魅力そのものかもしれない。
今後も大作映画の公開や撮影が続く多忙なスケジュール。人気はもちろんだが、「役者である以上に映像の作り手でありたい」との思いから、多くの現場を見て勉強を重ねたいのだという。好奇心いっぱいの目が印象的だった。
(上林 千紗子)
3月22日(土)から全国公開
左は共演の小西真奈美
©2008「Sweet Rain 死神の精度」製作委員
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本帖最後由 sara 於 2008-3-11 22:54 編輯 ]